「○○し損ねる。」の巻

いつものようにおもむろに戦場へ赴く。

いつものように截拳道使いでぼけーっとプレイしていると、隣の同じ電脳遊戯台にどう見ても小学校低学年くらいの少年が座り、コインを投入する。
いわゆる乱入である。
小生意気(俺、偉そうだな。)に登録カードを持ってるし。カポエラ使いの初段だし。
そこそこやりそうな雰囲気ではある。

自分のプレイもそこそこに(電脳相手じゃ余裕だしね。)見物する。
瞬く間に、相手を蹴散らしていた。こりゃ、上手いな。

で、みるみるうちに連勝街道を突っ走っていた。こりゃ、上手いなんてもんじゃないな。たいしたもんだ。

そこでふと思う。

「俺、この少年に負けたら洒落にならなくね?」

この少年が生まれる前からプレイしてるし、どう見ても親子並の年の差あるし。
ちょっと乱入してみたいものの、躊躇う。

よし、この少年に負けたら、引退だ!(えっ?)きっと神が与えた機会に違いない。(大袈裟)

その間にも少年は連勝を続け、2桁突入していた。
そして、誰も入らなくなったので、「よし、俺の出番だ。」と思い、おもむろに対戦席に座る。

とにかく、「れでぃ、ごぉ!」である。

(中略)

ああ、勝っちまったよ。大人気ない。(おぃ。)

まだまだ辞められそうもありません。